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FOMCで円高進行。採算悪化する企業とは?

FOMCで利下げ観測

 米連邦準備理事会(FRB)はFOMCで金融政策の現状維持を決めて、政策金利は据え置きました。

 ここまでは問題ないのですが、声明文に「先行きの不確実性が増しており、成長持続へ適切な行動をとる」と明記し、参加者17人のうち、8人が2019年中の利下げを予測しました。

 FRB(日本でいう中央銀行)が利下げをするかもしれない、ということはドルが売られます。つまりドル以外が買われるので、必然的にドル安円高になります。

円相場は一時1ドル=107円台半ば

 こちらは過去三日間の円ドルチャートです。一気に1ドル=107円に進んだことがわかりますね。

 1ドル=108円40銭あたりで持ちこたえていましたが、一気に円高に振れました。1ドル=108円で下に線が引けます。ここでみんな買っている人が多かったので、この付近で反発することが多かったのです。

 しかし、その線も超え一気に円買いが進みました。

輸出企業が苦しむ理由

 自動車は円高に弱いです。例えば1ドル=130円としましょう。海外では1ドルの商品を売ると「1ドル=130円」であれば130円の儲けが出ます。しかし、急に円高になって1ドル=100円になったとしましょう。

 海外では1ドルの同じ商品でも「1ドル=100円」なので、100円の儲けしか出ません。これでは輸出する企業は損をします。

 そんなたった1円どうでもいいじゃん、という人がいますが、トヨタや日産などの大会社ではその1円の違いで、何百億円の利益の差が出ます。

 なので輸出系の企業は円を売って円安にしようとする企業もいるほど円高は嫌いなのです。

 また多くの自動車メーカーは業績予想で1ドル=何円と予想為替レートを設定しています。これよりも差が広がりすぎると業績を修正する必要が出てきます。

円高で採算悪化するかもしれない企業

7203 トヨタ自動車

 まず輸送用機器代表の自動車株は円高で採算が悪化します。他にもホンダ、日産、SUBARUなど

6448 ブラザー工業

 ブラザー工業は電気機器株です。いわゆる電機株も日本から世界へ輸出する企業が多いです。パナソニック、キヤノンなど。

6432 竹内製作所

 竹内製作所は機械株です。機械株は世界展開している企業も多いです。クボタ、日立建機など。

まとめ

 たった1円の違いで何百億違うというのは大変怖いことです。為替を重視していない投資家も多いですが、電気機器、機械、精密機械、輸送用機器メーカーは円高だと採算が悪化することは頭に入れておく必要があります。